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エジプト博物館(イタリア語:Museo Egizio)はイタリア・トリノにある古代エジプト専門の博物館。エジプト・カイロにあるエジプト考古学博物館に次ぐ規模のエジプト美術を収蔵している。 ==概要== 古代エジプト関連で1630年に初めてトリノに持ち込まれたのが「Mensa Isiaca」というエジプト様式の祭壇〔Dulu Jones, "Spectacular Turin: The reopening of the Museum of Egyptian Antiquities", ''Minerva'', 17 (May/June 2006), pp. 10f.〕 で、ローマのイシス神殿の為に作られたものとされる。この祭壇を見たサルデーニャ王国国王カルロ・エマヌエーレ3世が1753年に植物学者ヴィタリアーノ・ドナティを古代の文物を収集するためにエジプトに派遣し、カルナック神殿やクィフトから300点以上の文物を持ち帰った。これがトリノのエジプト博物館の中心的な収蔵物となった。 1824年に国王カルロ・フェリーチェがフランス領事ベルナルディーノ・ドロヴェッティがナポレオンエジプト遠征に従軍しエジプト駐在時に収集した「ドロヴェッティ・コレクション」(彫像100体、パピルス170冊、石碑、ミイラなどを含む5,268点)を購入。同年、ジャン=フランソワ・シャンポリオンがトリノの膨大な史料を使用しヒエログリフ解読の確証を行なった。 1833年にピエモンテのジュゼッペ・ソッシオのコレクション(1,200点)が追加され、さらに1900年から1920年にエルネスト・スキャパレッリによって発見・発掘された文物が追加された。その後1960年代に行われたヌビアでの石碑発掘調査のイタリアからの支援を記念しエジプト政府から贈られたエレシヤ神殿が追加された。 長年にわたり、古代エジプトのコレクションは常にトリノでその保管の為に建てられた建物で保管されてきた。第二次世界大戦期間のみアリエに疎開していた。この博物館はイタリア政府の国立博物館民営化の試験的なプロジェクトとなり、古代エジプト博物館財団(Fondazione Museo delle Antichità Egizie)が2004年に設立された。また2006年のトリノオリンピックに合わせ主展示室をダンテ・フェレッティが設計するなどの改築を実施〔Jones, "Spectacular Turin", p. 10.〕した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エジプト博物館 (トリノ)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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